さくまクリニックから病気の情報についてご提供いたします。
流行している病気、症状などを発信いたしますので、参考にしてください。
最近の感染症情報をお伝えします。
★新型コロナウイルス感染症はあまり流行していません。
★RSウイルス感染症はやや増加しているようです。
ここで、以前のブログでも少し触れていますが、RSウイルス感染症について説明します。
RSウイルスは乳幼児の呼吸器感染症のウイルスとしてよく見られます。
私が研修医の時は秋から春にかけて流行すると習いましたが、最近では夏から流行が見られるようになりました。
RSウイルスは感染者の鼻汁や飛沫に含まれるウイルスが手などに付着し感染する接触感染が主な感染経路です。
重症度は幅広く、軽症の上気道炎から、肺炎になり入院加療が必要になる程度まであります。
RSウイルスは生涯に何度でも感染し、1歳未満の乳児に感染すると重症化し、入院が必要になることもあります。
典型的な経過としては、まず鼻汁が出現し、発熱も認め、やや遅れて咳が出てきます。喘鳴(ゼエゼエ)も多いです。
症状がひどくなると、呼吸が速くなり、陥没呼吸(呼吸が苦しい時に出る、肋骨の下や胸骨の上などがべこべこする呼吸)が出ることもあります。
感染しているかどうかは迅速診断キットで診断できますが、RSウイルスは特効薬がなく、対症療法(症状に合わせた治療)になるため、調べてもあまり意味がないという考えで、当院では検査を実施していません。発症から5日目くらいに症状のピークがくるため、その予測には有用かもしれません。
私はもともと、市中病院で働いていた時は小さいお子さんは調べることが多かったため、迅速キットの導入については検討しています。
今回は簡単に、RSウイルスについてお伝えしました。
私は去年まで2年間、入院の小さい赤ちゃんや、病気を持った赤ちゃんの診療を主にしていたため、外来で感染症をたくさん見るのは久しぶりです。またいろいろと勉強しなおそうと思っています。
院長は高齢ではありますが、昔、感染症の研究をしていた有識者なので、詳しく聞きたい方は院長に聞いてみてください。
このように、感染症の流行など更新していこうと思います!時々チェックしてみてください♪よろしくお願いします。
みかちゃん先生より