いま何がはやってる?

さくまクリニックから病気の情報についてご提供いたします。

流行している病気、症状などを発信いたしますので、参考にしてください。

風疹、麻疹(はしか)に注意!

麻疹の感染が時々見られて問題になっています。

麻疹は重症になることがしばしばあり、脳症、肺炎、それらの悪化による死亡例があるなど重要な感染症です。

 

 

麻疹は潜伏期が2週間と長く、発熱から始まり、咳、鼻水、目の充血などの後に口腔内の発疹(コプリック斑)が3日後に現れます。熱はいったん下降して再度発熱し、発疹が全身に現れます。

発疹は4〜5日くらいから消え始め痕を残して(色素沈着)消退します。合併症は、中耳炎、肺炎、下痢、など最も深刻なのは脳炎,脳症です。空気感染、飛沫感染、接触感染をし、感染力は

インフルエンザよりも高いと言われています。麻疹ウイルスに有効な薬はありません。対症療法が基本になります。現在、患者さんは徐々に減少傾向のようです。

唯一の対処法はワクチンです。一回のワクチンでは90%くらいの人が免疫を得られるといわれています。過去のワクチン接種が一回の方は、もう一回ワクチンを受けたほうが安心です。

 

風疹は麻疹に比べると症状は軽症ですが、脳症を引き起こすこともあり、決して軽い病気と考えないほうが良いです。それだけでなく妊婦さんに感染すると体内の赤ちゃんに重大な障害が起こることがあります。心奇形、聴力障害、視力障害、知能障害などです。  現在は風疹ワクチンは男女ともに2回接種が行われていますが、以前は妊娠がある女性だけに接種するという時期がありました。現在、30代、40代それ以上の男性は小児期に風疹のワクチンが打たれていない可能性が高いです。その方たちは免疫を持っていませんので周りで風疹が流行していると感染する可能性が高いと考えられます。特に周りに妊婦さんがいる場合は、男性も過去のワクチン接種を確認してしていなければ是非ワクチンを受けるようにしてください。